資格職である歯科医や衛生士にスポットライトが当たりやすい歯科業界において、心斎橋院にひときわ輝く歯科助手がいる。
歯科助手、関野。
「昔から歯の色にコンプレックスを持っていたんです。ホワイトニングで真っ白になった歯を見たら、何のためらいもなく笑えるようになったのがすごく嬉しくて。虫歯や歯周病といった歯の病気を治すことも大切ですが、歯を白くしたり形を整えたりなどしてコンプレックスを解消する審美歯科に魅力を感じ、湘南美容歯科に入社しました」
歯科助手として医師の介助を手際よくこなす傍ら、テキパキとした説明とお客様の悩みに寄り添う姿勢が高く評価され、関野はクリニックで唯一歯科助手と受付カウンセラーを兼務して活躍している。スタッフのシフト管理やクリニックの数字把握も行い、心斎橋院にとって不可欠な存在として絶大な信頼を得る関野だが、入社当時は「歯科助手だから」と自分の可能性を狭めていたという。
今回のスポットライトは関野の「枠を超えた」瞬間に焦点を当てる。
関野が入社した当時の湘南美容歯科心斎橋院は、始業と終業の挨拶以外は同僚と言葉を交わす暇もないほど忙しい状況だった。だが、関野はどんなにクタクタに疲れて帰っても勉強を欠かさなかった。理由は前職での苦い経験にある。
「一般歯科で歯科助手として働いていた時に、衛生士さんと院長の間で交わされる専門的な話についていけないと、院長から『この言葉はちょっと君には難しかったよね』と言われてしまうことがありました。国家資格を持つ衛生士さんと比べ、私の知識量が圧倒的に少ないのは事実でしたし、悪気のない言葉でしたが、理解できない自分に悔しさを感じていたんです」
転職をきっかけに、歯科助手として自分がどこまでできるか試したいと思っていた関野。ノートに殴り書きで書いたメモはその日のうちにまとめ、歯科助手の専門書を何度も読み返し、疑問点が浮かべば友人の歯科衛生士に相談、院長の今井がネットに上げる動画で介助を学んでいた。
忙しさに負けそうになる日もあったが、コンプレックスを抱え来院したお客様が、美しく変化した歯で笑顔になる瞬間を見るたびにやる気が湧いた。
院長の今井が次々に歯を美しく変えていく様子を誰よりも近い場所で見ることができる歯科助手という仕事がどんどん好きになっていった。
努力の甲斐があり、着々と知識を吸収していく関野。お客様からの質問が専門的な範囲に及ぶと、接客を担当する受付カウンセラーから「代わりに説明してくれないか」と頼りされることも増えていた。
そして入社から3ヶ月が経ったある日、関野は院長の今井から呼び出される。
打診されたのは歯科助手と受付カウンセラーの兼務だった。
※受付カウンセラー…受付業務や施術の案内・カウンセリング業務を行うスタッフ
院長の今井は関野の努力を見逃さず、論理的に説明ができる強みを受付カウンセラーに活かしてはどうかと提案した。
「先生は私よりずっと忙しいはずなのに、ちゃんと私のことを見ていてくれたのだと驚きました。努力を認めて、挑戦の場を与えてくれたことが何よりの喜びでしたね」
この打診が関野に与えた影響は大きい。今までは歯科医師、歯科衛生士、歯科助手と各々の役割が決まった中で自分の最大限の力を出すことを目標にしていた関野。歯科助手としてできるだけ成長したいと思って入社した彼女に、院長の今井は「受付カウンセラー」という新たな領域を勧めることで、成長の枠を広げようとした。
「歯科助手」として最高を目指していた関野にとって、スタッフの成長やお客様に喜んでもらうためなら、職種を容赦なく越えて仕事を任せる院長の姿勢は衝撃だった。
自分を信頼してくれた院長の期待に応えたい。お客様にもっと関わりたい。そんな思いで関野は兼務の打診を受けることにした。
施術の説明や提案といった受付カウンセラーの業務をこなすうちに、関野の成長の質が大きく変わった。
「どうすればもっとお客様に伝えられるか」「どうすればもっとお客様に喜んでもらえるか」と考える頻度が増え、お客様に説明することを前提に覚える知識は今までよりも深く頭に入っていく。
気づくと関野は歯科助手から受付カウンセラーに職種変更を打診されるほど結果を残していた。
「受付カウンセラーとして認めていただいたことはもちろん嬉しかったですが、職種変更はお断りしました。実は兼務を打診された時に、今井先生と一つだけ約束したことがあったんです。それは何があっても歯科助手を続けることでした」
自身のコンプレックスを解消したことがきっかけで審美歯科に入社した関野にとって、歯科助手は何よりも魅力的な仕事だった。受付カウンセラーの経験が歯科助手としての成長にも深みを与え、どんどん仕事が面白くなっていた。
「歯科助手は初診からずっと経過を見守ることができます。お客様の笑顔や、今井先生が歯を美しく変える過程を誰よりも近くで見ることのできる歯科助手という仕事が大好きなんです」
こちらが院長の今井邦彦先生。『【歯科業界で働く女子必見】28本全歯をセラミックにした噂の審美歯科医、今井邦彦先生ってどんな人?』も併せてどうぞ!
現在の関野は歯科助手の枠に捉われず、シフトの管理や売り上げ管理までこなす、クリニックになくてはならない存在になっている。中でも関野が力を発揮しているのが、個人の強みを見出す役割だった。
関野は面談や雑談、日々のちょっとした行動を見逃さない。「あの人はこれが得意だ」と発見すると、院長の今井に「先生、これは○○さんに頼んだ方がいいんじゃないですか?」とすぐに報告する。
「例えば、ある衛生士さんは、自分の経験から得た知識を体系化して他人に伝えることが凄く上手いので、新人さんのプリセプターに多く入ってもらい、マニュアル作成や勉強会を仕切ってもらっています。別の衛生士さんは、お客様がどうすれば喜んでくれるか?を常に考えて行動する方なので、顧客満足度を追求するホスピタリティ・アンバサダーは良いんじゃないかと思って、声をかけました」
※ホスピタリティ・アンバサダー…「ホスピタリティとは何か」「感動のサービスとは何か」を追求し、他スタッフの見本となる接客のプロフェッショナル
受付カウンセラーとして日々たくさんのお客様と接することで得た観察力や提案力を活かして、個人の強みを発見し、活かせる役割を勧める。クリニックの調整役として活躍する関野は自分の成長に対してこう語る。
「私の強みを見出して、挑戦の機会を与え、成長の枠を広げてくれたのは今井先生です。仕事を任せてくれた信頼が自信となって成長することができました」
今度は自分が、皆の良さを伸ばして成長の可能性を広げていきたい。関野は自分の成長に蓋をせず、のびのびと色々なことに挑戦できる環境を創りだすため、今日も奮闘している。
自分たちで「うちら仲いいなあ、なんでやろ」を言い合うくらい人間関係が自慢の心斎橋院メンバー。
毎月の飲み会は欠かさず、
院長との距離が近く、
去年は社員旅行でグアムに行ったそうです。
自分の強みを活かして、楽しく働く雰囲気が素敵なクリニックでした。
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