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「下肢静脈瘤」治療の第一人者であるベテランドクター、おばあさんとの忘れられないエピソード。

「僕は偏屈なところがあるかもしれない。
1回始めるととことん極めるまで気が済まないんです」

PROFILE.
阿部吉伸(あべ・よしのぶ)
2012年入職。湘南メディカルクリニック新宿院院長
趣味は家族サービス。最近は奥様と垢すりに行くのにはまっている。

湘南メディカルクリニック新宿院院長 阿部吉伸

10人に1人が発症するという病気「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」を知っているだろうか?糖尿病と同程度の患者数がいるにも関わらず、専門医が少なくあまり注目されてこなかった分野である。がんや心筋梗塞など生命に関わる病気ではないが、放っておくと足の皮膚が黒ずみ、ただれてしまうため、見た目にも悩む人が多い。

湘南メディカルクリニック新宿院院長「阿部吉伸」は、「下肢静脈瘤」を23年間ひたすら第一線で治療し続けてきたプロフェッショナルだ。今回のスポットライトは阿部の「没頭する力」に焦点を当てる。

やると決めたら徹底的にやり通す

これ、と決めると周りが見えなくなるほど、没頭するタイプ。阿部は自らをそう評す。その集中力は凄まじい。

中学、高校を通して熱中したのは「柔道」だった。オリンピックで金メダルを獲るという夢を本気で掲げ、実際に大会で日本一になったこともある。高校入学直前に大怪我をして腰を痛めた後も、身体に力が入らないという状態からリハビリを始め、とうとう高校3年間の厳しい練習をやりきった。諦めずに続けていれば勝てると信じ、朝から晩まで柔道漬けの毎日だった。そんな阿部の転機となったのが、高校3年生で出場したインターハイだ。

「惨敗したんです。あんなに頑張ったのに、ベスト8にも入れなかった」

同級生で1番強くないとオリンピックなんて夢のまた夢。1位になれなかった自分は、今後何を目標に生きていけば良いのか?落ち込む阿部の頭に、ある職業が思い浮かんだ。

「医者です。今思うと、単に柔道仲間から『あいつ、凄いな!』って思われたかっただけなんです。柔道から逃げたと思われたくなくて、医学部に入ってやろうと決めました」

授業よりも合宿を優先し、教科書もまともに開かなかった高校生活から一変。阿部は地元富山県で国立大学医学部を目指す浪人生となった。やると決めたら、徹底的にやり通す。上京していた兄のツテで、神奈川県にアパートを借り、引きこもって勉強に明け暮れた。六畳一間の汚いアパートで風呂なし、便所共同、1日中日も当たらないようなところだった、と阿部は笑いながら振り返る。唯一の楽しみは小さな食堂で親子丼を食べることだった。

「将来に対する漠然とした不安はありました。でも、目の前のことに集中していたら考えなくなりましたね」

こうして柔道の次は勉強に没頭した阿部。1年の猛勉強の末、見事に医学部入学を決めたのだ。

医師になった阿部が次に情熱をかけたのは、医療技術の向上だった。

「僕が思うプロの医者は、患者さんが求める結果をきちんと出せる人です。技術をおざなりにして愛想だけで患者さんに気に入られようとする姿勢は好きじゃない。だから、まずは早く腕を磨きたいと思っていました」

とにかく愚直に技術を学びたかった阿部に、医師になって3年目でチャンスが訪れる。

フランスに行ってみないか?

通常、海外研修に行くのは10年ほど基礎を学んだ中堅やベテランの医師である。そんな折、阿部は医師になって3年が経った頃、所属していた医局の教授にフランス留学の誘いを受けた。医療で使われる言語はたいていが英語かドイツ語。フランス語を全く勉強したことがなかった阿部にとって完璧に未知の世界である。周囲の先輩医師たちが尻込みする中、阿部は二つ返事でこの申し出を引き受けた。留学資金やパリでの生活費を賄うために借金までして渡仏を決めたという阿部だが、不安は無かったのだろうか。

「もちろん心配はありました。でも、とにかく技術を磨きたかったので行こうと決めたんです」

一番にぶつかったのはやはり言語だった。日常会話もままならないにも関わらず、職場に行けば専門用語のシャワーを1日中嫌というほど浴びていた。手術を行う中で、ピンセットは「pincette(ピセテ)」、ハサミは「ciseaux(シゾー)」、電気メスは「feu(フ)」と、一からで覚えていくしかなかった。緯度が高いパリはすぐに街中が暗くなる。穴倉のような手術室にこもり、暗い時間に家に帰り、また穴倉・・・体重は激減し、帰国したいと思ったことは何度もあったが、その度に阿部を引き止めたのは「技術が向上する楽しさ」だった。

「日本ではまだ導入されていない手術も学べ、日々が充実していました。今でこそ心臓移植などの手術はしていませんが、当時学んだことは下肢静脈瘤の手術を行う中で活きています」

中高時代は柔道、浪人時代は勉強、2年間はフランスで心臓血管施術の技術を底上げ。一つの物事をやり遂げた時の楽しさがたまらないという阿部はどんどん高いレベルまで挑戦し続ける。そしてフランスから帰国後は、現在ものめり込んでいる下肢静脈瘤にいよいよ出会うことになる。

忘れられないのは、新聞紙を握っていた1人のおばあさん

2年の留学を終えて帰国した阿部が日本で見たものは、下肢静脈瘤に苦しむ患者数の多さだった。

「足がだるくて、見た目もボコボコして辛い中、病院に来てくれる患者さんが本当にたくさんいました。でも、『専門じゃないから』『治療法がないから』って、満足に診てもらえず追い返されるような状態があったんです」

実は、阿部の所属する心臓外科血管外来の中で最も患者数が多いのが下肢静脈瘤であった。にも関わらず、なぜ満足のいく治療を受けられないということが起こるのか?と疑問を感じた阿部は、心臓の病気の患者も下肢静脈瘤の患者も分け隔てなく診療していた。すると次第に「あのお医者さんだったらちゃんと診てくれる」、そんな評判を聞きつけた下肢静脈瘤の患者がどんどん増え、彼らを診察するうちに1日が過ぎる毎日が続いた。気がつけば下肢静脈瘤は阿部の専門になっていたのだ。

専門治療機関の確かな必要性を感じた阿部は、1997年、石川県金沢市に下肢静脈瘤を専門に扱う「国立金沢病院血管病センター静脈病科」を立ち上げた。周囲の医師仲間からの反応は「変人扱い」だったという。

「僕が所属していた心臓血管外科の花形は、やはり心臓のバイパス手術や、大動脈瘤といった動脈の手術なんです。それに対して下肢静脈瘤は「足」や「静脈」に関わる病気。死ぬ病気じゃないだろう、と考えている人にとってはそんな科なんてわざわざ要らない、という感じだったんでしょうね」

専門センターを開設し風当たりが弱くない中、淡々と治療を続ける阿部のもとに今でも忘れられない患者が訪ねてきた。孫に連れられてきた下肢静脈瘤のおばあさんである。能登半島の田舎から来たという彼女の手には、小さく折りたたまれた1枚の新聞記事が握られていた。1年前に地元の新聞社に掲載された阿部の記事の切り抜きだった。

「びっくりしましたね。そのおばあちゃんは1年も前の新聞を仏壇の引き出しに入れて、ずっと取っておいたらしいんです。いつか金沢に行って僕に診察してもらえるのを待っていたって言うんですよ」

自分の行っていることは心臓血管外科では主流ではないが、確かに多くの患者の役にたっていた。実際に接する患者から日々掛けられる感謝の言葉によって、阿部は「生死に関わる病気に携わる医者もいれば、そうでない自分のような医者がいてもいいんじゃないかと思うようになった」という。こうして阿部は下肢静脈瘤に更にのめり込んでいった。

相川佳之との出会い

湘南美容外科院長、相川佳之が下肢静脈瘤を専門とするクリニックを立ち上げる。この話を知った時、長年この分野に携わってきた阿部は並々でない興味を抱いた。2011年の年末、阿部は相川院長のもとに向かい話を聞いた。

「正直、美容外科という世界に良いイメージはあまりありませんでした。周囲からも怪しいんじゃないか?という声が聞こえてきましたからね。でも、院長と直接会ってお話ししたらすぐに意気投合したんです」

「スタッフ」「お客様」「社会」の3方全てにとって最高の価値を創りだす伝説のクリニックを目指す、と語る相川の眼差しは強かった。目先の利益を追求するのではなく、常に先を見据える姿勢に共感した阿部は相川と出会った3ヶ月後には湘南美容外科で働くこととなる。

「僕は相川院長に会って胡散臭いなんて全く思わなかったですよ。太陽みたいな人でした。人を惹きつける魅力があって、勉強熱心で。子供みたいなところもあって。人間性に厚みがあって信頼できる人だと感じたんです」

阿部は2015年の4月、新宿に下肢静脈瘤を専門に扱うクリニック「湘南メディカルクリニック新宿院」をオープンさせた。立ち上げに新宿を選んだのは、1番人が集まる場所だと感じたからである。自分に希望をかけて能登半島からわざわざ来てくれたおばあさんのように、遠方からの患者様にも対応できるアクセス抜群の立地にこだわったのだ。湘南美容外科という新たな場所で、阿部は思う存分集中できる環境を手に入れた。今後はこのクリニックをどんどん軌道に乗せていくのが目標である。自分を信頼して来院する人々を救うため阿部は今日も下肢静脈瘤に情熱を注ぎ、没頭している。

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