リアルボイス

2021.11.16

近年、中国から来院されるお客様が増えている湘南美容クリニック 通訳業務にとどまらない通訳スタッフの仕事の魅力に迫ります!

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PROFILE

有名ブランド店の販売員を経て、2015年にSBCメディカルグループに入社。新宿院で受付カウンセラーとして中国語の通訳を務める。(取材:2016年5月2日)

今回は中国語、英語、日本語の三つの言語を駆使しながら、湘南美容クリニック新宿院で通訳兼受付カウンセラーを務める劉さんにインタビュー。通訳業務だけにとどまらず、手術を受けるお客様への親身なフォローも担う美容外科通訳の大変さ・やりがいについて伺います。

中国のお客様とクリニックをつなぐ架け橋へ

さすが通訳の方と言いますか、日本語がとても流暢ですよね。どのようにしてここまで日本語が話せるようになったんですか?

中国から日本語の語学学校、そして滋賀大学に留学し、学生生活の中で日本語を学んでいきました。人とコミュニケーションを取ることが好きだったこともあり、卒業後はブランド店の販売員として就職。中国語だけではなく日本語も使いながら接客をしていました。

お客様とのコミュニケーションの中で劉さんの日本語は磨かれていったのですね。

そんな中でSBCメディカルグループ(以下SBC)に転職しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
きっかけはお店の同僚の話でした。「最近、日本の美容外科に来る中国人が増えているらしいよ」と聞いたんです。その話を聞いて興味が湧いたので、自分で美容外科について調べてみたところ、SBCの存在を知りました。そして、弊社の相川代表の本を読んで、SBCが「究極の三方良し」を目指していることを知って、入社を考えるようになりました。滋賀大学の授業の中で学んだ、近江商人が大切にしていた「三方良し」という考え方が、私の中でとても印象に残っていたんですよね。自分が感銘を受けた考え方を、SBCも掲げていることを知って運命を感じました!

究極の三方良しを実現する

なるほど。ちなみに「最近、日本の美容外科に訪れる中国人が増えている」とのことでしたが、実際に中国からSBCに来院される方も増えていますか?

はい、年々増え続けていますね。多いときは1日10組くらいの中国人のお客様がいらっしゃいます。昔は美容外科といえば韓国に行くのが一般的でしたが、最近は技術力の高さや安心安全な対応を求めて来日される方が多いんです。

日本の美容外科クリニックに対する関心や需要が高まっているとは言っても、有名ブランド店の販売員を退職するハードルはきっと高かったですよね。それでもSBCへの転職を決意した一番の決め手って何だったのでしょう?

私が販売員として勤めていたお店は商品やブランドに価値があるので、特別努力して接客しなくても商品は売れていきます。一方、美容外科の場合、お客様の身体に変化をもたらす手術なのでリスクはゼロではありません。それでも安心して手術を任せてもらうためには、私たちクリニックとお客様との間に強い信頼関係がないといけないですよね。自分の大好きな接客の仕事を続けながら、お客様とより深い関係性を築ける環境にいきたいという強い想いがあったので、それができるSBCに転職を決めたんです。

お客様の笑顔のために言語と気持ちで寄り添い続ける仕事

たしかに、せっかく接客するのであれば、深い信頼関係を築けたほうがやりがいも大きそうですよね。そんな信頼関係を築くために、今はどんなお仕事をされているのでしょうか?

受付や医師の説明の通訳をはじめ、カウンセリング、オペの日程調整や術後のフォローまで、お客様につきっきりで関わらせていただいています。手術を受けるためだけに来日されているお客様ですと、様々な部位の処置を一気に行う方も多いです。なので、その分細かな注意点やリスクについてご説明する際は、お客様に分かる言葉できちんと寄り添うことが大切だと思いますね。

ただ通訳するだけではなく、お客様に寄り添う気持ちで細かく伝えることが大事なんですね。寄り添うためにも、大事にしていることはあるんでしょうか?

らえるよう、通訳以外のことでも、できることはしてあげるよう心がけています、例えば、「オペ中に通訳さんもそばにいてほしい」と言われることも多いので、手を握ったり、腕をさすったり、「没事(大丈夫)」と声をかけ続けるなどして、できるだけお客様に安心していただけるようなサポートをしています。やるべきことが多く、毎日忙しいですが、その分やりがいが沢山あるのでSBCに入社して良かったと思っています。

ちなみに、そのやりがいとは具体的にどんなものなのでしょうか?

やはり、手術が終わった後のお客様の満足そうな笑顔です。特に印象に残っているのが、二重の手術を受けに来院されたお客様を接客した時のこと。手術を受けるのは女性のお客様だったのですが、来院前のやりとりは全てお父様と行っていました。とても心配だったようで、「どんな術式なのか?」「後遺症はないのか?」「先生の腕は確かなのか?」「痛みはあるのか?」など綿密なやりとりを何度も重ねました。

大事な娘が手術を受けるとなれば、お父様も心配しますよね。

そうなんです。美容外科で勤務していると二重手術に対してそれほど不安感は抱かなくなるのですが、お客様にとっては一生に一度の経験。お客様もカウンセリング時の表情は曇っていました。外国で言葉の通じない相手から手術を受ける不安は計り知れませんからね。なので、安心して手術を受けていただけるよう、「新宿院の後藤先生は二重手術がとても得意な医師ですし、オペ中も会話ができるくらい身体への負担が軽い手術で、10分程度で終わります。安心していただいて大丈夫ですよ!」と一生懸命伝えました。そして、いよいよ手術が始まった時は「通訳さんもここにいてほしい」とおっしゃったので、手術中もずっと隣で手を握っていました。

「手術中もここいいてほしい」と言ってもらえるくらい信頼してもらえることに、やりがいを感じているのでしょうか?

もちろん私がそばにいることでお客様が前向きな気持ちで手術に臨んでいただいている時もやりがいを感じます。しかし、一番やりがいを感じるのは、手術後きれいになった自分の姿を見たお客様の笑顔を見た時ですね。そのお客様も完璧に手術を終えられ、鏡を見て嬉しそうにしていました。とても満足したようで「ドクターに中国語で謝々と言っても伝わらないかな…?」と言って、英語で「Thank you!」と何度もおっしゃっていました。心配そうに待っていらしたお父様に近寄り、「手術はとっても素晴らしかったよ!私のお友達みんなに勧めたい!」と満面の笑みで報告するお客様を見て、私も本人と同じくらい喜んでしまいました。「劉さん、一緒にいてくれてありがとう!」と言っていただいた時は本当に感動しましたね。

幅広い知識で安心感や満足度のさらなる向上へ

通訳業務からお客様の心身のフォローまで行いながら、日々大きなやりがいを感じて仕事をしている劉さんは、将来どんな通訳を目指しているのでしょうか?

一緒に働いている先輩のように幅広い知識を持った通訳になりたいですね。美容外科の通訳は、専門的な医療用語を数多く覚えている必要があるんです。その用語や知識も、どんどん新しいものが出てくるので、覚えて終わりではなく、常に勉強し続けることを意識しています。また、日本と中国の手術方法も異なるので、お客様がどういった手術を自国で行ったのかも調べる必要があります。ヒアルロン酸だけでも10種類以上あって、それぞれの日本語名・英語名・中国語名を全て把握しないといけません。しかも、ただ把握するだけではなく、お客様に安心して手術をしていただくためには、知識や経験に基づいた丁寧な説明も重要になってきます。お客様の満足げな笑顔を思い浮かべながら日々勉強していますね。

予想以上に膨大な知識量を要するのですね…。

私はそういった知識がないところから始めたので本当に苦労しました。専門的な単語が多いことも大変ですが、お客様に説明するときに誤訳は決してあってはなりません。なぜなら、誤った伝わり方をしたせいで、医師とお客様との意思疎通が取れず、思わぬ事故に発展する可能性があるからです。だからこそ、多くの言語で専門用語をそれぞれきちんと意味を理解しながら覚えることを徹底しています。

医療分野の知識、さらに細部まで気を配ることも必要とされる仕事。そんな大変さや苦労の多いお仕事でも、それを大きく上回るやりがいがあるから続けられるんでしょうね。

そうですね。お客様がきちんと納得して「オペをやります」と言ってもらえた時。術後の輝くような表情を見た時。様々な場面で、費やした時間や大変さを忘れるほど嬉しくてたまらない瞬間があるんですよね。また、自分の国の人が私の大好きな日本に来て満足してもらうことも大きなモチベーションになっています。そのために通訳や接客のスキルをどんどん磨いていこうと思っています。そして、一緒に働く同僚も私にとって大事な存在です。例えば、私よりも知識や経験の豊富なベテランの先輩でさえも「なんとなく通じればいいや」ではなく徹底して勉強したりお客様と向き合ったりしているんです。そんな姿を見て、私も頑張らなきゃな、といつも刺激を受けていますね。今後は、医療通訳士の資格を取得して知識や経験を深めながら、活躍できる幅を広げたいと思っています!

劉さんの尊敬する大先輩金さんとのツーショット

劉さん、本日はありがとうございました!

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