リアルボイス

2023.01.23

まだまだブランディングの幅は広げられる。「お客様に自分事に捉えていただく」ブランディングとは?

#お仕事紹介#理念エピソード#中途採用

PROFILE

ゲームデザイナーとしての勤務経験を経て、2019年にSBCメディカルグループ(以下SBC)に入社。
湘南美容クリニック新宿本院にて金(キム)医師の集客担当として活躍したのち、現在はD&Cブランディング部にて医師やクリニックのブランディング業務に従事。

今回はD&C(ドクター&クリニック)ブランディング部で働く堀越さんに、SBCに入社された経緯や入社後の仕事内容、仕事のやりがいについてお聞きしました。

ミッションは医師個人の指名率を上げること。さまざまな手法でSBCのファンを増やす

D&Cブランディング部とは珍しい部署名ですよね、どのようなことを行う部署なのでしょうか?

D&Cブランディング部は、SBCに所属する医師やクリニックのブランディングを行う部門です。

2023年1月現在、SBCは国内外に127院のクリニックを展開し、所属する医師の数は350名を超えます。そのため、『どのクリニックに行けばいいのか』『どの先生に施術をしてもらえばいいのか』の判断はお客様だけでは難しいと思います。

そこで、私たちはInstagramやメールマガジンなどのSNSツールを駆使して、それぞれの医師やクリニックの魅力を伝え、『この先生に施術をしてもらいたい』とお客様に感じていただけるような取り組みを行っています。

具体的にはどのような業務を行っているのですか?

私が所属するグループは、各クリニックに在籍する集客担当と連携したブランディング施策の企画立案・運用と、スタッフの教育をメインで担当しています。

SBCには、クリニックごとに集客やプロモーションを担当するクリニックプロモーションプランナー(以下CPP)という職種が存在します。私たちは、そのCPPが行う集客施策の効果を高める手助けを行っています。

具体的には、医師の売上を上げるためにはどのようなブランディングを行うべきなのか、クリニックの集客を増やすためにはどのようなメディアを使うべきなのか、などそれぞれに合わせた個別の戦略をCPPと一緒に考える役割を担います。

もう一つはCPPスタッフの教育です。SNSマーケティングは日々進化しているので、新しい情報を提供したり、よりPDCAを回しやすい分析方法を伝授することで、CPP一人ひとりが自走できるようになることを目指しています。

ブランディングからスタッフ教育まで、幅広い業務を担っているのですね。

実は、D&Cブランディング部は2年前に発足したばかりの新しい部署でして、自分たちで何でもやる精神で働いています(笑)。

発足当初は、CPPスタッフの教育がミッションでしたが、そもそもCPPを育てる目的はクリニック内で医師やクリニックのブランディングを完結させることです。私たちの目的は、医師やクリニックのファンを作ることであり、そのための手段の一つが教育なんです。

こうして改めて目的に立ち返った時に、自然と業務の幅は広がっていきました。

現在はスタッフ教育に加えて、SNSマーケティング戦略の立案やインフルエンサーとの企画立案など様々な取り組みを行っているのですが、すべてはSBCで働く医師のファンを増やす活動に繋がっています。

ゲームデザイナーからの転職。好きなものを多くの人に知ってもらいたい!という気持ちで日々奮闘

SBCに入社前もブランディングの業務を行っていたのですか?

前職はゲームデザイナーとして働いていました。

音大を卒業後、音楽や映像に携わることができるゲーム業界に入社し、さまざまな仕事を任せていただきましたね。その会社には10年間勤めたのですが、ふと自分のスキルや知見がとても狭いことに気づき、この先の人生で何をしたいのか見つめ直したんです。そのときに、自分が好きなものをたくさんの人に伝えることができる仕事をしたいと思い、転職を決意しました。

異業界からの転職なのですね。転職時に重要視していたことはありますか?

転職活動の軸となっていたのは、自分の好きなものに関われる仕事であること、そして自分のスキルが活かせることの2つですね。

今までとは違う業界で挑戦したいと考え、当時興味のあった美容医療業界に的を絞りました。もともとSBCのことは知っていたので、ここでなら新たな自分に出会えるのではないかとわくわくしたことを覚えています。

堀越さんのキャリアは、クリニックの集客担当(現在のCPP)として始まったんですよね?

はい、SBCの中で最も大きな湘南美容クリニック新宿本院に配属となり、SBCのトップドクターである金(キム)医師の集客を任されることになりました。入社後に金医師から『知り合ったばかりのあなたの何を信じたらいいの?』と言われたことがあるんです。この言葉がストレートに響き、まずはこの人の信頼を勝ち取るところから始めなければならない、と思ったことを覚えています。

今思えばきつい言葉にも聞こえますが、こんなに正直に話してくれる方なんだ、と驚いたとともに嬉しくて、頂いた仕事には120%で応えよう、というモチベーションになりましたね。

トップドクターのブランディングを行うことはプレッシャーではなかったですか?

プレッシャーはありませんでしたが、はじめはやはり緊張しました(笑)。

金医師は、誰とでもざっくばらんに会話をし、お客様を幸せにすることを何よりも大切に考える方です。そんな金医師の魅力をどうしたら多くの人に伝えられるのだろうかとたくさんの企画を立案し、YouTube動画の投稿をメインで行っていました。

その結果、金医師の売上がぐっと伸びたんですよ。集客のお手伝いができて本当に嬉しかったですし、金医師と駆け抜けた2年間でしたね(笑)。

医師のブランディングを行う際に、大切にしていたことはありますか?

私のブランディングのベースにあるのは、この医師を多くの人に知ってもらいたい、そして好きになってもらいたい、という気持ちです。

前職でもその気持ちは強かったので、そこは自分の中にあるぶれない軸なのだと思います。

クリニックで生まれる感動を伝えたい、ブランディングに対する変わらぬ想い

クリニック勤務を経て、2020年にD&Cブランディング部に異動されたんですよね。

そうなんです、2020年にD&Cブランディング部が発足し、私もプロジェクトメンバーとして参画することになりました。これは自分にとっての大きな転機になりましたね。

もともとPRやマーケティングの仕事に興味があったので、ゆくゆくはクリニック単体の集客から、会社全体のブランディングなどもう少し広い活動ができればと考えていました。クリニックや医師に恩返ししたいという気持ちや、『新しいことに挑戦できる!』とわくわくした気持ちが強く、異動を決意しました。

とはいえ、新しい部署の立ち上げだったので、異動後は苦労もありました。

どのようなことに苦労されたのでしょう?

最初はクリニックのスタッフ(CPP)教育が私たちのミッションだったので、教育教材や研修プログラムを一から作り上げていく必要がありました。自分の足りない知識をインプットしながら、どのようにしたらスタッフに分かりやすく伝えることができるだろうかと摸索する日々が続きました。

さらに、インプットしたスキルを自らがクリニックで活かし、CPPにレクチャーする、という流れを繰り返す日々。最速でPDCAを回すことが求められるため、プレッシャーもありましたよ。

ただ、苦労した分CPPスタッフの成長は著しく、スタッフの成長は大きなモチベーションに繋がりましたね。

異動後にクリニックの勤務経験が活きているな、と感じることはありましたか?

クリニックで勤務していたとき、医師の対応や施した治療に対して、お客様が喜んでくださる姿を私は間近で見ることができました。その経験こそが私の強みです。

お客様が感動してくださった、その瞬間を多くの人に知っていただきたいんです。いまだに美容クリニックは敷居が高いと思われることも多くあります。勇気を出してクリニックにお越しいただき、笑顔になって帰られるお客様を見るたび、私はこの感動をどうしたらより多くの方に伝えられるだろうかと考えていました。

今はこの考えを現場のCPPに伝えることで、担当する医師やクリニックのブランディング戦略を考えるヒントになるんじゃないかな、と思っています。

新たなブランディング戦略で、SBCのファンを生み出し続ける

D&Cブランディング部の設立から2年が経ち、当時とはまた違うフェーズにいるのではないでしょうか?

D&Cブランディング部のメンバーも15名まで増え、さまざまなスキルを持つ集団として成長してきました。

とはいえ、現在は新たな課題も感じていますね。

SBCで働く医師の人数は現在350名ほど。一人ひとりの個別ブランディングには正直限界を感じます。というのも、医師の技術面のみを活かしたブランディングでは、一人の医師に指名が集中してしまうためです。『一番上手な医師に施術して欲しい』とお客様のご希望があった場合、案内できる医師は一人に限られますから。

ですが、お客様の判断基準や医師に求める技術は一人ひとり異なります。あるお客様にとっては跡が残らないことが判断基準、あるお客様にとっては痛くないことが判断基準。そのため、お客様のニーズをできるだけ細かく分析し、それに対する打ち手をブランディングの軸にすることが大切だと考えています。

今までSBCが用いていたマス向けのマーケティング戦略にプラスして、お客様に自分ごととして捉えていただく。こうしたブランディング力が今後は必要になってくると感じています。

お客様に自分ごとに捉えていただくブランディング、素敵です!

ありがとうございます。もう一つ、クリニック勤務時代から大事にしていることがあります。

私はお客様にファンになってもらう前に、まず自分が医師やクリニックのファンになることも大事だと思っています。そうすることで、お客様にもより想いを伝えることができると思うんです。

クリニックでお世話になった金医師は、たとえばお客様が二重まぶたの施術をご希望されたときに、二重になったことで人生がより豊かなものになってほしい、という考え方をされていました。私はこの考え方がとても素敵だなと思ったので、想いの部分を打ち出すブランディングに注力したんです。

クリニックで医師と共に働いていると、医師の良いところがたくさん見えてきます。知っているからこそ打ち出せる医師の強みと、技術面のアプローチを掛け合わせることで、まだまだブランディングの幅は広げられると思います。

最後に、部署としての今後のミッションを教えてください。

私たちのミッションは今までと変わらず、医師とクリニックのファンを増やすこと。そのために、今まで取り組むことができていなかったイベントやPRの領域にも今後は着手していき、ブランディングの手法を広げていきたいですね。

2025年には、SBCが展開するクリニック数が200院になります。3年後に向けて、各クリニックのCPPたちがブランディングの分野で活躍できるよう、引き続き土台作りも大切です。

そして、何よりも各クリニックのCPPの頑張りがとても重要なため、それぞれのスタッフが自走できるよう、教育にもより一層力を入れていきたいと思います!

本日は貴重なお話をありがとうございました。堀越さんの更なる活躍を楽しみにしています!

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