リアルボイス

2025.10.20

第二創業期を牽引。自らフレームを作り出す事業創出の醍醐味と次世代への期待

#スタッフ紹介#中途採用#新卒採用

PROFILE

国内大手広告会社2社にて通算15年間勤務した後、日本のスタートアップやベンチャーキャピタル(VC)にて、アメリカやタイでの事業立ち上げを含めた海外進出・事業創出の分野を牽引。2025年6月、日本有数の医療アセットと「第二創業期」というフェーズ、世界進出のビジョンに強く共感し、SBCメディカルグループ(以下、SBC)に入社。現在はアジア事業部とB2B推進部の部長を兼務している。

大手企業から第二創業期のSBCへ参画した佐野さんは、アジア事業部とB2B推進部の部長を兼務しています。未経験の業界である美容医療業界に飛び込んだ理由と、SBCが目指す“世界に伍するグローバルな医療グループ”への挑戦について伺いました。

「日本の未来」への強い使命感。SBCに賭けた理由とは

佐野さんは2025年6月にSBCにジョインされましたが、まずは入社の理由からお聞かせください。

私は15年間、広告業界に身を置いたあと、日本のスタートアップやVCで日本企業の海外進出を支援してきました。そこで感じたのは、イノベーションを叫びながらもなかなか企業としての今までのスタンスを変えられない日本企業に対するジレンマでした。理系の就職先人気ランキング上位の大企業でさえ、技術革新は起きるものの、社内文化や硬直化したヒエラルキーといったソフト面でのイノベーションは生まれにくいのです。凝り固まった縦割りの社内体制、トップダウンの体制を変えられないことに限界を感じました。

このまま進めば、自分の子どもが将来就職するときに、日本企業を就職先に選べなくなってしまうのではないか――。そんな危機感から、新しい産業や事業を自ら創出する側へ回りたいと決意し、既存の事業モデルや仕組みを根本からイノベーションで変革しようとするスタートアップへの挑戦を選びました。その延長線上にあるのがSBCだったわけです。

今までと全く違う美容医療業界への挑戦に戸惑いはなかったのでしょうか。

私自身、美容に興味があったわけではなく、美容医療という分野に戸惑いはありました。当初“湘南美容クリニック”という社名を聞いた時は、他のクリニックとの違いがわからなかったほど(笑)。

ただ、調べていくと、日本で圧倒的に多いクリニック数(※2025年10月現在224院)を誇り、メディカル事業を伸ばそうとしています。大企業としての潤沢な資金力と、Nasdaq上場を果たしつつも第二創業期というスタートアップのフェーズにある点が、私にとって非常に魅力的に映り、入社を決めました。創業者である相川CEOの「一度決めたことをやり切る意思」に共感し、美容クリニックに対して持っていた、ある種のバイアスや先入観はなくなりましたね。

医療という分野は社会性が非常に高い事業ですし、私の体感では、他の分野に比べてイノベーションの余地が大きい分野です。その意味でも非常に魅力的な会社ですし、将来性と事業拡大のポテンシャルがあると感じています。私自身、新しいことに挑戦するのが好きな性分なので、決められた枠組みの中で仕事をするより、自分でフレームを作って自分でやりたいという気持ちがあります。歴史が長く変革の難しい企業よりも、自らの意思で変革を主導し、事業を動かせる環境に価値を見出しています。

規格外の投資規模と、先端医療に取り組む優位性がSBCの大きな魅力

佐野さんから見て、SBCで働く醍醐味はどこにありますか。

SBCで働く魅力は大きく2つあります。一つ目は、医療法人やクリニックの経営ノウハウと知見が凝縮されている点です。ビジネス視点で見ても極めて学びが深く、事業拡大のプロセスにおいては、M&Aを含む組織・経営統合、優秀な人材の確保、機器設備への大規模な初期投資といった複合的な課題が伴います。この複雑な事業モデルの中でいかに安定的に利益を創出するかという、実践的なノウハウが詰まった事業体なんですよね。

しかも、大きな資金力を背景とした投資規模は、他の多くの成長企業が真似できないものです。また、事業会社だと決済が降りるまで時間がかかる中、SBCはダイナミックな動きを3ヶ月以内で進められるだけの裁量権を任せてもらえているので、よりスピード感を持って動けます。

二つ目は、自由診療という特性上、先端医療に取り組みやすい領域を事業の中核としている点です。これにより、新しい情報や技術が集まりやすい環境にあります。実際、アメリカのスタートアップ企業から直接問い合わせが入ったり、海外の美容クリニックからコンサルティングやクリニック拡大のサポート依頼を受けたりすることもあります。このように、先端医療の領域で国内外から声がかかる立場にあるのは、ビジネスを推進する上での大きな優位性だと感じています。

佐野さんは、アジア事業部とB2B推進部の部長職を兼務されていますが、それぞれの具体的なミッションと今後の戦略について教えてください。

医療領域は「予防」と「治療」に大別されますが、現状、我々の中心は「治療」です。しかし、今後は予防医療こそ成長が見込める分野です。究極の目標は、患者様(生活者)が予防と治療を一体化した医療サービスを一生涯にわたって同質のクオリティで受けられるようにすることです。その実現のため、肌管理やトリートメントに留まらず、当社のサービスを人々の日常習慣の一部として浸透させていきます。さらに、気候や紫外線といった環境要因にも関連させたメディカルイノベーションの具体的な道筋を、グローバル展開の中で確立していきます。

B2B事業においては、法人向け福利厚生プログラム「SBC WELLNESS」の立ち上げを成功させることが最大のミッションです。これは、美容を単なる美容ではなく、身だしなみやセルフマネジメントの一環として企業へ打ち出し、市場の拡大を目指しています。新しいサービスを開拓する上で、従来のバイアスがある市場ほど、逆に大きな成長機会になると考えています。この戦略の実現に向け、コンサルティングやアライアンス開発も積極的に推進していきます。

またアジア事業においては、立ち上げそのものがミッションです。具体的には、シンガポールを拠点とする「Aesthetic Healthcare Holdings Pte. Ltd.(AHHグループ)」とのシナジー創出、タイへの進出事業の推進、物販事業の立ち上げ、その他アジア諸国への進出推進など、多岐にわたるミッションを抱えています。お客様にとって利便性の高い医療の総合サービスへと進化させるため、アジア各地で様々なチャレンジをしていきます。

まずは2024年に買収したAHHグループとのシナジーを確実に生み出すことが初期目標。その上で、アジア各国でのM&AやSBC自前のクリニックの開設を進めます。シンガポールやタイなど、アジア各国の法規制に合わせながら、リージョナルでSBCのプレゼンスを上げていくことが極めて重要です。

私自身の強みである海外ビジネス市場での経験や事業開発、アライアンス開発を最大限に活用し、国内外の多様なパートナーと連携しながら、これらのグローバル事業を強力に推進していきたいと考えています。

入社したばかりで責任の伴うお仕事ですが、佐野さんに大きな裁量権を託されている理由はどこにあると思いますか。

ひとことで言えば“危機感”だと思います。SBCは本気で日本一、世界一を目指しているからこそ、私に多くを任せていただいているのだと。単なるM&Aや1院ごとの拡大に加えて、あらゆる可能性を追究し、2050年に世界一を目指す必要があります。我々は、既存の美容医療の枠を超え、一般の消費者や企業からも価値を認められる存在にならなければならないのです。

高い目標を設定することが人々の求心力となり、その情熱が周囲を巻き込み、通常の成長曲線を超えた非連続な成長を生み出すのだと確信しています。オペレーションや整形外科の再生医療など、既に高い評価を得ているアセットを活かし、この成長を加速させたい。医療分野は規制が多いですが、「やれない理由」を見つける癖がつかないよう、組織としても個人としても常に挑戦し続けることが重要です。

現在のSBCの組織的な成長余地をどう考えますか。

企業の急速な成長期には、組織の課題が伴います。社内制度の未整備や実務レベルでの機能重複が生じるのは、その例です。さらに、「意思決定者(幹部)の時間自体が成長の障壁となる」ことも、成長企業にとって共通の課題です。

しかし、企業が成長する過程で未成熟な側面が生じるのは、むしろ自然なことだと捉えています。この第二創業期に入社しているメンバーは、その未整備な環境や変化の過程そのものを楽しむ能動的なメンタリティの持ち主が多いのです。何より、皆が他責ではなく自責の意識で、多様な専門性を持ちながら「2050年に世界一を達成する」という揺るぎない目標のもとに集まっているのが、今のSBCの強さではないでしょうか。

また、SBCの組織風土として、「人がとても良い」のは確かな強みです。メンバーは優しく、他人を思いやり、積極的に助け合う協調性があります。とはいえ、ここからグローバル企業へと飛躍するためには、属人的な強さに依存する状態から脱却し、それを支えるしっかりとした仕組みと体制への移行が不可欠です。パーパスから評価・報酬に至るまで一貫したシステムを再構築し、組織として次のグローバルステージへ移行していく段階にあると思います。

シリコンバレーで学んだこと、グローバル競争に打ち勝つために、SBC が求職者に求める情熱とは

グローバル市場への進出を加速させるこれからのフェーズで、SBCがさらなる成長を実現するために、若い世代に最も伝えたいマインドセットは何でしょうか。

グローバルで戦うには、競争の激しい環境で通用する考え方を学ぶ必要があります。私は以前、スタートアップ企業にいたとき、アメリカでの広告部門の立ち上げを経験したのですが、10年前にはすでにフィンテック(キャッシュレスですべての買い物や生活ができる)が標準化されていました。イノベーションを生み出すのは事業家ではありますが、実は無邪気に新しいサービスや商品を選ぶユーザーや生活者がイノベーションを加速している側面があります。つまり、激しい競争環境こそがイノベーションの必要性を高め、成長を促す要因なのです。この競争原理が、残念ながら日本にはまだ深く根付いていないと感じました。

アメリカは転職が多いイメージがありますが、それは、既存の会社にとどまる人よりも、新しいことにチャレンジした人を社会が良いと認知する文化が根付いているからです。スタンフォード大学やハーバード大学などのトップ層は、学生時代に必ず起業します。大抵は失敗しますが、その挫折経験を持って大企業の面接に臨む方が評価される。これは、企業が常にサバイバルにさらされているため、人物や資金、キャッシュコントロールをどう動かすかという実務経験を積んだ人材に、希少な価値を見出すからです。こうした流動性が高く競争力のある世界こそが、新しいイノベーションを絶え間なく生み出すのです。

この競争の激しい世界の現実を肌で知った上で、私は「失敗を恐れず挑戦すること」の重要性を痛感しています。SBCの社内でも「何もしないより、まず行動を起こすことの価値」が共通認識となっています。

たとえ挑戦が失敗に終わったとしても、その過程から再現性のある学びが生まれます。そんな挑戦の積み重ねこそが、やがて大きな成果へと繋がる種まきになるのです。挑戦を奨励し、失敗を成長の糧とする文化がSBCには深く根付いているので、キャリアアップを目指す方には、安心してこの環境へ飛び込んでいただきたいと考えています。

その挑戦を支えるメンバーとして、どのような情熱やスキルを持つ人財と一緒に働きたいですか。

私自身の情熱の軸は、次世代に何を残せるかです。だからこそ、新卒や中途採用の若い世代と一緒に働けることをとても魅力的に感じています。世代の違う方の感性は本当に刺激的。ヒエラルキーがない状態でチームを作れるし、若い人は物怖じせずに本質的な意見を言ってくれる。自分と年齢や価値観が近い人と働くよりも楽しいんですよね。

第二創業期という位置づけの現在のSBCには、どんな人にとっても自分の習得したいスキルやキャリアパスを用意できる器があるなという気がします。営業、新規事業開発、ファイナンスや経営管理全般、組織論や人事――。海外進出を含めて、すべての要素があるので、話題も多岐にわたります。もちろん個人に求められるものも多いですが、個人の目指す成長ゴールに合わせて伴走するリーダーシップが取れると思います。もちろん私自身も、チームメンバーには自分の経験やスキルを伝えていきたいです。

私自身の情熱は、世界に伍するような日本の事業を創り、そこに貢献すること。この挑戦を共に担う仲間には、明確なタスクや日々のルーティンをこなすこと以上に、組織の存在意義(パーパス)と、掲げる目標に対し、自律的に状況を分析し、信じてやり切る姿勢が不可欠です。自ら行動を起こし、それを継続させる情熱がある方には、必ずこの環境がフィットすると確信しています。

SBCのあるべき姿を語るとき、社内では、よくアメリカの病院ランキングでトップクラスの評価を持つ「メイヨークリニック」が引き合いに出されます。メイヨークリニックほどの顧客基盤を持って成長しているアジアの医療法人はどこかと考えると、やはりSBCに他ならないと思うのです。SBCはグローバル市場において、事業領域を十分に拡大させる可能性を秘めています。

是非一緒に、SBCメディカルグループを世界一の医療グループにしましょう。2050年にはきっとこのビジョンを実現できると確信しています。

壮大なビジョン実現に向け、SBCのアジア事業とB2B事業を推し進めている佐野さん。きっと佐野さんの情熱と実行力をもってすれば、このビジョンは必ず実現すると確信しています。今日は貴重なお話を本当にありがとうございました!

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