総合病院や介護施設で5年近くの経験を積んだ理学療法士・山口さん。次のステップとして選んだのは、保険診療とともに再生医療にも取り組む西新宿整形外科クリニック(SBC)でした。
「もっと理学療法士として成長したい」。その想いを叶えるべく転職した先には、働きやすさとスキルアップが両立できる環境が待っていました。理学療法士としての成長が叶った、SBCの魅力とは――。
一人ひとりに真摯に向き合えるクリニックで成長したい
現在、西新宿整形外科クリニックの理学療法士としてご活躍されている山口さん。まずはSBCの一員になられるまでの流れをお伺いしたいです。
高校の先生に「向いてるんじゃないか」と勧められて、なんとなく選んだのが理学療法士という道でした。でも実際に現場に出て、患者様の不調が少しずつ改善していく様子や、喜んでくださる姿を目の当たりにするうちに、「この仕事、すごいかもしれない」と思うようになっていったんです。
大学卒業後、地方の総合病院に就職し、5年間勤務しました。最初の2年間は、入院している患者様の術後リハビリを担当。その後は、介護保険の領域に移り、訪問リハビリや、系列の介護老人保健施設でのリハビリを経験。ご高齢の利用者様に対して、それぞれの生活環境に合わせたサポートを行っていました。
SBCへ転職を考えたのは、理学療法士としてさらにスキルアップしたかったからです。介護保険でのリハビリの施術対象は75歳以上の高齢の方々。患者様は、起き上がれるようになり、歩けるようになっただけで喜んでくださいます。ただ私自身、病気や怪我などで身体機能が低下した方に対して、運動療法などで復帰をサポートするようなスキルを高めたいと思っていたので、それが叶う次の職場を探し始めました。
そんなときに、西新宿整形外科クリニックを見つけられたのですね。
はい。SBCが運営している大手という安心感があり、福利厚生もしっかりしている。企業理念の“究極の三方良し”にも強く共感できました。そして西新宿整形外科クリニックは、ほかの整形外科よりしっかり時間をとって患者様を診られる点がいいなと感じたんです。
転職活動しているとき、見ていた整形外科の求人の多くは、1人の患者様あたり1単位(20分)の治療スケジュールでした。しかしたった20分では、症状を問診し、残りの10分、15分で本当に困っている箇所にだけアプローチして終了になってしまい、患者様の満足度もそこそこ。1日に20人以上の患者様を見た後に書類を作成するとなると事務作業も増えます。実際に、僕が見学したあるクリニックに10年勤めている方のお話を伺うと「書類作成が終わらず、残業をたっぷりしてヘトヘトになって帰宅しています。この業務量にはまだ慣れないです」とおっしゃっていました。
その点、西新宿整形外科クリニックは1人の患者様あたり 2単位(40分)を使うことができるため、、患者様をじっくり診ることができる。痛みの部位だけでなく、影響を与えている周辺部位までしっかり診られるメリットがあります。これなら自分自身も経験を積めるなと思いました。業務後の勉強会や資料作成なども少なく、定時で帰宅できて残業はほぼなし。18時までにすべての仕事を終わらせるのは大変ですが、その分、プライベートはしっかり確保できます。
前職との違いに悩み、乗り越えた先に新たな世界が広がった
一番の目的だった”スキルアップ“は叶いましたか?
西新宿整形外科クリニックは基本的には40~50代を中心に、未成年から高齢の方まで幅広い層がご来院されます。肩、膝、腰にお悩みを感じている方、高齢だと変形性膝関節症の方が多い印象です。僕は入職時から関節に対するアプローチ(関節ファシリテーション)を得意としているので、その技術を存分に発揮できているように感じています。スキルアップを求めていた僕としては本当にいい転職ができました。
また、SBCは技術だけでなく接遇も大事にしています。ある患者様がご家族に「このクリニックは対応が良くて安心できるんだよ」と僕の接遇を紹介してくださったときは、本当に嬉しかったですね。
介護リハビリとは患者様のニーズが全く違うと思いますが、慣れない仕事で大変さを感じたりはしませんでしたか。
入社当初は、自分の未熟さに落ち込むこともありました。クリニックに来られる患者様の要望は想像以上にレベルが高かったんです。
そもそも来院されるのは「自分で動けるけれど痛い」という方ばかりなので、“痛みがなくなる”ことこそがゴール。お悩みにじっくり40分かけてアプローチできるといっても、通院は週1回。変化を感じていただけないと「ほかの理学療法士さんに変更する」、「もうこのクリニックには行かない」となるので、患者様が継続して通いたいと思える高い技術力が求められます。
例えば、「肩が痛い」と訴える患者様に対し、「この痛みはこちらの部位からきているな」と思って別の部位にアプローチしていたところ、「そこは痛くないのにどうして」と不満に思われてしまうこともありました。技術不足とともに、自分本位の施術だったり、患者様の声をきちんと聴けていなかったのかなと、正直凹みました。でもそのたびに教育係の先輩にアドバイスをもらったり、自分の行動目標を決めて日々勉強を続けているうちに、だんだん患者様に信頼され、施術にご満足いただけるようになったんです。
ちなみに、再生医療や自由診療という選択肢があるのも、西新宿整形外科クリニックの特徴のひとつだと思うのですが、その点は意識されたことはありますか。
実は、興味を持っていた再生医療を提供していることも、SBCに転職を決めた理由のひとつです。前職では自由診療のメニューはありませんでしたし、整形外科クリニック全体をみても、まだ再生医療をおこなっているところは多くはないと思います。再生医療は費用も張るので、患者様に強制はできませんが、僕の実感として、再生医療に取り組まれた患者様のうち、多くの方が、改善を実感されているように思います。
ある患者様は山登りが趣味だったのに「膝が痛いので、もう登山は諦めました」とおっしゃっていたんです。でも、再生医療とリハビリを提案して併用しながら治療したところ、症状が改善されて「先生、この前あの山に登ってきたんですよ」と報告してくださいました。妥協して低い山に登っていたのに、高い山に登れるようになったと聞いて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。
膝に炎症がある、半月板が壊れてしまった、軟骨がすり減ってしまった…。こういった症状をリハビリで改善することは難しいもの。でも再生医療で痛みや炎症を抑え、リハビリで体質改善をして症状をよくなる方がいらっしゃるのも事実。ノルマもありませんし、あくまで患者様のメリットになればと、保険適用にならない最先端の医療をお勧めできることにも大きな意義を感じています。
医師や先輩、仲間に支えられ、「選ばれる理学療法士」になるまで
職場環境はいかがですか。
職場のスタッフは、本当に素直で優しい人が多い印象です。びっくりしたのは、医師たちも上から目線でなく、常に話しやすい雰囲気でいてくださること。「最近どうですか?」って、とてもフランクに話しかけてくださるので気持ちよく仕事ができます。
また、同僚との関係性もとてもいいです。同じ理学療法士でも、それぞれ治療に対する考え方は違うものですが、それぞれの個性を受け入れてくれて、人から自分の考えを否定されることはありません。だから安心してスキルアップできるし、自分の長所を伸ばすことができるんです。上司も、「困ったことがあれば、いつでも相談していいよ」と言ってくれます。
クリニックに勤めている理学療法士の方は、他で多くの経験を積んでから転職された中途入社の方が多く、考え方の幅も広いので、自分には気づけない別視点からアドバイスをくれるのが、とても参考になっています。
実は僕、もともとあまり素直なタイプではなかったんです。人からアドバイスされても「でも僕はこう思っているから」って、内心反発したりして。でも、優しい同僚たちに囲まれて仕事をしている中で、職場で教わったことを素直に実践してみたんです。そしたら、自分の視野が広がり、さらに成長できたように感じます。クリニックに転職を考える方は、向上心があって、理学療法士として成長したい方が多いと思うので、そういう方にはぴったりの職場だと思います。
入職当初と比べて、きっとご自身の中でも視点や考え方に変化があったのではと思います。今あらためて、これからどんなふうに仕事に向き合っていきたいと考えていますか?
正直、この1年は自分のスキルアップばかりに目がいっていたのですが、ようやく1年間勤務して、SBCという会社がどういう考えで、どういう方向に向かって進んでいこうとしているのか、を考える余裕が生まれてきたので、これからはさらにSBCに貢献できるようになりたいと思っています。