今回は、病棟看護師、美容師アシスタントを経て、現在SBCメディカルグループ(以下、SBC)の美容看護師として活躍する嶋内さんにお話を伺いました。
美容師と看護師。2つの国家資格を経て辿り着いた「美容看護師」への道
嶋内さんは国家資格を2つもお持ちと伺いました。これまでの経緯や、なぜそのようなキャリアを歩まれたのか教えてください。
幼いころからずっと美容が好きだったんです。小学生のころ、器械体操のために毎日自分でヘアセットをしていたことがきっかけだと思います。それからは友達のヘアセットなどもするようになり、誰かを可愛くして喜んでもらう楽しさに目覚めました。当時は、「美容=美容師」というイメージが強く、高校時代には美容師を目指し、美容室で3年間アルバイトもしていました。
高校生活を送る中で進学という新たな選択肢を知り、医学部を目指す姉への憧れもあって、最終的には美容師ではなく看護師の道を選択。卒業後は総合病院で看護師として働き始めたのですが、学生時代があまりに多忙だった反動で、社会人になって急にできた休みの過ごし方が分からなくて(笑)。そこで「好きだった美容を仕事にしたい」と思い、休日に通信制の美容学校へ通い美容師免許を取得したんです。
その後、一度は美容師として就職したのですが、志望していたサロンとご縁がなかったこともあり、美容師としてのキャリアを想像することができませんでした。改めて自分は何をしたいのか考え直し、看護師の資格と幼い頃からの美容への想いから「自分にしかできないこと」を形にしたいと考えるようになり、美容看護師というキャリアに辿り着いたんです。
「美容が好き」という想いが、嶋内さんを美容看護師へと導いたのですね。では、数ある美容クリニックの中で、なぜSBCへ入社されたのでしょうか?
実は、SBCの美容看護師には以前から憧れを抱いていました。というのも、私自身が以前SBCで二重施術を受けており、その時の看護師との関わりが深く印象に残っていたんです。当初はカウンセリングのみの予定でしたが、急遽、その日のうちに手術を受けることになり、とても緊張してしまって…。初めての笑気麻酔や、瞼に直接打つ局所麻酔への不安でいっぱいだった私に、担当の看護師の方が本当に優しく寄り添ってくださったんです。
手術の流れはもちろん、リラックスするための呼吸法や痛みの緩和方法まで丁寧に教えてくださったおかげで、安心して手術を終えることができました。
当時はちょうど看護師から美容師に転職するタイミングだったため、美容看護師という選択肢はありませんでしたが、「看護師として、こんなにも人をキレイに、そして笑顔にできる職場があるんだ」と、その時の感動がずっと胸の奥に刻まれていました。そのため、美容看護師を志したとき、SBCで働きたいと強く思ったんです。
実際に応募するにあたって、不安やハードルの高さは感じませんでしたか?
正直、応募のハードルはとっても高かったです。私にとってSBCは、病棟時代の同期が「いつかSBCに入るために、まずは手術室で経験を積む!」とストイックに目指していた場所でした。そのイメージが強く、美容知識や韓国の最新施術にも精通しているような、意識の高い人じゃないと受からないと思っていたので、応募するにも勇気が必要でした。それでも、当時お世話になったキャリアアドバイザーの方に「嶋内さんの素直さや明るさは、SBCの社風や理念に合っている」と背中を押してもらい、挑戦してみようと思えたんです。
実際にSBCに入ってみたら、もちろん個々のレベルは高いのですが、何よりも大切なのは美容が好きという純粋な気持ちだということに気づきました。
今は、お客様一人ひとりに合わせた自由度の高い接客ができ、日々楽しくお客様と向き合っています。高い専門性を身に付けながら、自分自身のペースで成長できるこの環境にとても満足しています。

自分らしく輝くために。好きなことを仕事にする理由とは
好きなことは趣味にするという方も多いと思います。嶋内さんが美容を趣味に留めず、一生の仕事にしようと考えた理由はありますか?
病棟で働いていたとき、看護師としての仕事そのものは嫌いではありませんでした。でも、本当に心から好きなのは、やはり美容だったんですよね。そう気づいてからは、病棟での4年間はやりがいを持ちつつも、もどかしくも感じていました。
人生のなかで、仕事をしている時間は大半を占めます。その時間を好きなことに費やすことができれば、自分自身が生き生きしますし、何より毎日をポジティブに過ごせますよね。
自分を大切にするということを考えたとき、好きなことに向き合っている時間が一番自分らしく輝ける。そう信じているからこそ、私は美容看護師を選びました。
SBCでは看護師の新卒採用もおこなっています。嶋内さんは病棟経験をお持ちですが、新卒から美容クリニックに入社することはどうお考えですか?
看護学生の中には、本当は美容クリニックに行きたいけれど、親御さんや先生から病棟経験を積んだ方が良い、と反対されている方も多いと聞きます。もちろん、親御さんたちは「病棟経験がないと、もし美容を離れた時に他の病院へ転職しづらくなるのでは」と、先のことを心配してくれているのだと思います。
ただ、SBCは基礎看護の研修も設けているため、技術をイチから学べる環境があります。私自身、SBCで働く中で、美容だから技術が身につかないということは決してないと感じているので、親御さんには安心してもらいたいですね。
好きな人たちに囲まれ、自分が勉強した知識やスキルを提供してお客様に喜んでいただく。そんなプラスの循環の中にいれば、仕事はどんどん楽しくなります。私自身、今が一番自分らしく働けていると感じるので、看護学生の皆さんにもぜひ好きなことを軸に就職先を選んでみてほしいですね。

元顧客の視点を活かしたプラスアルファの接遇と、美容医療のプロへの成長
病棟看護師、美容師の経験をお持ちの嶋内さんですが、以前の経験は今に活きていますか?
病棟はマイナスをゼロにする看護がメインですが、美容クリニックはゼロをプラスに転じさせ、内面もポジティブになっていただくための場所です。
だからこそ、病棟時代とは異なるプラスアルファの接遇が求められると感じています。私自身がお客様としてSBCに通っていたころ、スタッフの方々は忙しくても決して疲れたそぶりを見せず、常にキラキラとした憧れの存在でした。その時の経験から、私も常に身だしなみを整え、お客様に「さらに可愛くなりましたね」といったプラスの一言を添えるといった接遇を意識しています。
病棟で培った看護技術はもちろんですが、お客様のお悩みを引き出すカウンセリングスキルや、何気ない世間話で心を解きほぐすコミュニケーションスキルには、美容師時代の経験が活きています。これまでの全ての経験が、お客様のキレイになりたいという想いに寄り添うための、私だけの強みになっていると感じています。
お客様が二重施術を受けて鏡を見た瞬間に、嬉しさで涙が止まらなくなった姿を目の当たりにした時は、この仕事の意義を再確認しました。
これまでのご経験が高いホスピタリティに繋がっているのですね。今のご自身のスタイルを確立されるまでには、苦労もあったのではないでしょうか?
SBCに入社後、一番大変だったことは、看護師としてのブランクによって医療知識の引き出しがすぐに出てこなくなっていたことでした。手術介助の現場では、急変時への対応など瞬時の判断が求められます。入社直後は、対応方法を判断する医療知識が追いつかなかったんです。
その焦りから、入社してからの1年間は、自宅に帰ってからも美容医療の専門誌を読んで必死で勉強しました。
また、技術の習得期間中は、今日こそテストに合格しなきゃという緊張感や余裕のなさが、知らず知らずのうちに表情に出てしまっていたこともありましたね。でも、お客様から見たら私はSBCで働く看護師の一人。対応してくれる看護師が不安な顔や疲れた顔をしていたら、お客様はきっと不安ですよね。顧客時代の気持ちを思い出すことで、しっかりと気持ちを切り替えられるようになりました。
壁を乗り越えていく中で、ご自身の中で変化や成長を感じた瞬間はありますか?
一番大きな変化は、素直になれたことです。もともと負けず嫌いな性格でして、以前の職場ではご指導をいただいても悔しさが勝ってしまったり、目に見える成果ばかりを追い求めたりしていました。しかし、SBCで働くスタッフには変なプライドがなく、誰に対しても対等に誠実に接していたんです。その姿を見て「人としての器の大きさが成長に繋がるんだ」と痛感し、今では先輩からのアドバイスを素直に受け入れ、自分の中に落とし込めるようになりました。

SBCで見つけた、長く働き続けられる理想の環境と今後の目標
美容師時代はキャリアを想像することができなかったとのことでしたが、今はいかがでしょうか?
今まで仕事を探す上で一番大切にしていたのは、長く働ける場所かどうかという点でした。SBCは、2050年という遠い未来まで明確なビジョンを掲げています。経営基盤の安定感と、先を見据えて挑戦を続ける姿勢に「ここならずっと頑張れる」と確信したのが、入社を決めた理由の一つです。
働き方の面でも、理想的な環境に出会えたと感じています。病棟時代は夜勤があり、常に次のシフトのことを考えて寝付けなかったり、生活リズムの乱れで体が疲れ切ってしまうことも少なくありませんでした。今では、生活リズムが一定になり、体の楽さが以前とは比べものになりません。基本的には定時でピタッと帰れるので、仕事終わりの予定も立てやすく、オンとオフのメリハリをしっかりつけられています。
今後の目標があれば教えてください。
現在は外科をメインに担当していますが、外科・皮膚科の両方で活躍できる看護師を目指しています。他院へのヘルプ勤務も、自分から志願した挑戦のひとつです。クリニックや医師が変われば、取り扱う施術や手術の手法も異なります。様々なクリニックで経験を積むことで、自分の引き出しを増やして成長を続けたいですね。
そして、その先に描いている目標が「チェッカー」(*1)になることです。これまでもスタッフ教育に携わる機会はありましたが、やはり多くの経験を持つ先輩方のパフォーマンスや知識は段違いです。だからこそ今は現場で経験を積み、後輩を導ける存在になりたいと考えています。
(*1)チェッカー:「全国のSBCスタッフがマニュアル通りの知識・技術を提供できるよう、統一を図る」という任務を負ったスタッフのこと
最後に、SBCを目指す方へメッセージをお願いします!

「美容が好き」という真っ直ぐな思いと、過去の経験すべてを力に変えて輝く嶋内さんの姿に、勇気をもらう方がたくさんいらっしゃると思います。ご自身がかつて感じた感動をお客様に届けながら、目標に向かって挑戦を続けていく姿がとても楽しみです。嶋内さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!